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子どもの「伝染性紅斑(りんご病)」について

黒沢院長のまとめ

  • 両頬が赤くなる病気です: 頬がリンゴのように真っ赤になることから「りんご病」とも呼ばれます。
  • 発疹が出た時には、すでにうつりません: 診断がついた時点では、すでに他の人にうつす時期を過ぎています。
  • お休みの必要はありません: 感染力がなくなっているため、元気であれば保育園や学校に行くことができます。
  • 妊婦さんは厳重な注意が必要です: 妊娠中の方が初めて感染すると、お腹の赤ちゃんに深刻な影響が出ることがあります。
  • 特効薬はありません: 自然に発疹が消えるのを待ちます。

1. 伝染性紅斑(りんご病)ってどんな病気?

「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスに感染することで起こる病気です。主に幼児から小学生にかけての子供たちに多く見られます。飛沫感染(咳やくしゃみ)や接触感染でうつります。

2. 症状の特徴(発疹と熱について)

症状は2つの段階に分かれて現れます。

  • 初期症状(風邪のような時期): 感染してから約1週間後、軽い風邪のような症状(鼻水、咳など)が出ます。微熱が出ることもありますが、熱が全く出ないことも多いです。実は、この時期が一番ウイルスを外に出しており、感染力が強いです。
  • 発疹の時期(初期症状から約1週間後): 風邪症状が治まった後、両方の頬が真っ赤に腫れるような発疹が出ます。続いて、腕や足に「網目状(レース状)」の赤い発疹が広がります。発疹には痒みを伴うことがあります。

3. 感染力と登園・登校のルール

この病気の最大の診断ポイントは、「頬が赤くなった(りんご病だとわかった)時点では、すでにウイルスを排出しておらず、人にうつす恐れはない」ということです。

そのため、学校保健安全法による一律の出席停止期間はありません。 「全身状態が良く、熱がなく、普段通りの食事が取れていれば」、顔や体に赤い発疹が残っていても登園・登校は可能です。

4. 妊婦さんへの注意点

子供にとっては軽い病気で終わることがほとんどですが、免疫を持たない妊婦さんが感染すると、お腹の赤ちゃんに重篤な貧血(胎児水腫)や流産を引き起こす危険性があります。

お子様がりんご病と診断された場合、すでにお母様や周囲の方にウイルスがうつっている可能性があります。もしご家族や周囲に妊娠中の方がいる場合は、速やかに産婦人科の主治医に相談するようお伝えください。

5. 治療とお家でのケア

ウイルスに対する特効薬はありません。

  • 治療: 自然に治るのを待ちます。発疹の痒みが強い場合にのみ、かゆみ止めの飲み薬や塗り薬を処方します。
  • お家でのケア: 発疹は数日〜1週間程度で消えます。ただしその後も数週間にわたり、日光(紫外線)に強く当たったり、お風呂に入って体が温まったり、泣いて興奮したりすると、発疹が一時的に再び赤く浮き出ることがあります。これは病気がぶり返したわけではないので、心配はいりません。

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