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子どもの「水痘(水ぼうそう)」について

黒沢院長のまとめ

  • 非常に感染力が強いです: 空気感染で広がるため、同じ部屋にいるだけでも感染する可能性があります。
  • 特効薬があります: 発疹が出てから48時間以内に「抗ウイルス薬」を飲み始めることで、症状を軽く、期間を短くできます。
  • 発疹の変化が特徴: 赤いぽつぽつから始まり、水ぶくれになり、最後はかさぶたになります。頭皮や口の中にもできます。
  • すべてかさぶたになるまではお休み: 学校や保育園は、法律で定められた出席停止期間があります。
  • 最大の予防はワクチン: 2回の定期接種を受けることで、発症や重症化をしっかりと防ぐことができます。

1. 水ぼうそうってどんな病気?

「水痘・帯状疱疹ウイルス」に感染することで起こる病気です。 このウイルスの最大の特徴は、「空気感染」をすることです。インフルエンザなどの飛沫感染(咳やくしゃみ)とは異なり、ウイルスが空気中をただようため、すれ違ったり、同じ空間で息をしたりするだけでも感染してしまうほど、非常に強い感染力を持っています。潜伏期間(感染してから症状が出るまで)は、およそ2週間です。

2. 発疹の特徴

最初は「虫刺されかな?」と思うような、赤いぽつぽつ(紅斑)から始まります。そこから数時間〜数日のうちに、以下のように変化していきます。

  • 赤いぽつぽつ(紅斑)
  • 水ぶくれ(水疱):強いかゆみを伴います。
  • 膿疱(のうほう):少し濁った水ぶくれになります。
  • かさぶた(痂皮):黒っぽく乾いてきます。

水ぼうそうは、体や顔から始まり、手足へと全身に広がっていきます。頭皮や口の中、陰部などの粘膜にできるのも特徴です。また、新しい発疹と古い発疹が混ざって、様々な段階のものが同時に見られます。

3. 治療とお薬について

水ぼうそうには、ウイルスが体の中で増えるのを抑える特効薬(抗ウイルス薬:アシクロビルなど)があります。 このお薬は、「発疹が出始めてから48時間以内」に飲み始めると最も効果が高く、発疹の数を減らしたり、お熱の期間を短くしたりすることができます。「水ぼうそうかもしれない」と思ったら、早めの受診をおすすめします。

また、水ぶくれは非常に強いかゆみを伴います。かきむしって跡が残ったり、そこから別のバイ菌が入って「とびひ(伝染性膿痂疹)」になったりするのを防ぐため、かゆみ止めの塗り薬や飲み薬を一緒に処方します。

4. 登園・登校のルール

水ぼうそうは、学校保健安全法で「すべての発疹がかさぶた(痂皮)になるまで」は出席停止と厳密に定められています。

新しい水ぶくれが出なくなり、すべてが完全に乾いたかさぶたになるまで、通常は1週間程度かかります。ご自身の判断で登園を再開することはできず、医師による許可(施設によっては登園・登校許可証)が必要になります。治りかけのタイミングで再度受診していただき、全身の皮膚の状態をチェックいたします。

5. お家でのケア

  • 爪を短く切る: お子様は無意識のうちにかきむしってしまいます。爪は短く切り、角をなめらかに整えておきましょう。小さなお子様の場合は、寝る時にミトン(手袋)をするのも一つの方法です。
  • お風呂について: 熱がなく元気があれば、お風呂に入っても大丈夫です。ただし、湯船に長く浸かると体が温まってかゆみが強くなるため、シャワーでサッと汗を流す程度にしましょう。体を拭くときは、ゴシゴシこすらずにタオルで優しく押さえるように拭いて、水ぶくれを破らないように気をつけてください。

6. ワクチンの大切さ

現在は、1歳を過ぎたら2回の水痘ワクチンが「定期接種」として受けられます。 ワクチンを2回接種していても、水ぼうそうにかかることはありますが、発疹の数が数個で済んだり、お熱が出なかったりと、驚くほど軽く済みます。お子様の負担を減らすためにも、スケジュール通りのワクチン接種をおすすめします。

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